| ブックレビュー 標準COBOLプログラミング |
![]() ● トータルセブン, 細島一司(著) 氏 ● カットシステム(発売) ● \3,800(本体価格) 編: 今城哲二 氏 ISBN: 4-87783-014-6 サイズ: B5変型判 発売日: 99/11/10 初版第一刷発行 00/08/10 第二刷発行 |
目次 1.COBOL言語とは 2.COBOLプログラムの書き方 3.COBOLで扱うデータ 4.転記と計算はCOBOLの命です 5.判断と反復のプログラミング 6.日本語の扱いと処理 7.表の有効利用 8.文字列操作のポイント 9.ファイルの基本となる順ファイル 10.相対・索引アフィルの賢い使い方 11.ソートとマージの魅惑 12.報告書機能を使って集計しましょう 13.COBOLで画面? 14.データベースとの融合 15.他言語インターフェイス 16コンパイラによる差異と移植性 17.メンテナンスの近道 18.これからのCOBOL |
| 始めに |
本屋さんに行けばプログラミングのコーナーでCOBOLの本を探していたのですが、今まで出会ったのは 情報処理試験関連もしくは言語マニュアル形式の本ばかりで、COBOLの書籍には 殆んど諦めていた状況です。
そんな時 ネット上で この本の評判を聞き興味を持ちました。一番のインパクトはやはり 帯部分の「待望のCOBOL言語のバイブル」というタイトルでしょうか、バイブルとは一体 どのような本なのか、「ぜひとも読みたい」という気持ちになりました。また編集者がCOBOLコンソーシアム会長の今城哲二氏と言うのも魅力でした。 しかしお値段が3,800と少々高価(472ページも有るのだから当然か)だった事と、近くの本屋さんには売っていなかった事で若干の躊躇は有ったのですが、便利な世の中 cbook24.com で深夜の眠気半分の状況のなか つい手が滑り「購入する」ボタンを押した次第です。
品物は翌々日(実際AM2:00注文だったので翌日)には商品代引きで届きました。
| 外観&質感 |
写真でも分かると思いますが 表紙カバーは紺色基調で黄色系のアクセント なかなか見た目もすっきりした感じで、好感が持てます。
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中身の部分の紙質も良いです。全472ページの構成は 1〜376ページまでが本文、377〜435ページまでが問題の回答、437〜442ページが索引、443〜448ページが「付録Aプログラム作成の手引き予約語一覧」、449ページから472ページが「付録B プログラム作成の手引き 一般形式一覧」になっております。
| 全体の感想 |
やはりうたい文句の「待望のCOBOL言語のバイブル」と言うだけあって 著者の方の経験からのアドバイスなどが含まれており、読んでいて情報処理試験関連もしくは言語マニュアル形式の本には無い、うまく表現出来ないのですが 「読んでいて 楽しくなってくる」と言いますか 「温かみのある」と言いますか そういう感じの内容になっております。著者の方のCOBOLへの愛着が感じさせられます。
実際に各章で説明されている命令でも 「今までこの命令 一度もお目にかかったことありません」 とか「この命令は処理スピードに関係してくるので あまり使用しないようにしましょう」等の著者の方のアドバイスが所々に入っており、実務において使用すべきかどうか の判断の参考にもなる内容になっております。
あとは「まめ典」と呼ばれる 「現場での裏話、雑学的な話題や誰にも聞けない話」 のコーナーが所々にあり 結構面白いです。
内容的には マニュアル系になるのでしょうか、お恥ずかしいながらCOBOL経験16年の私も初めて知った事 など結構あり メジャーな命令をタダ単に説明する と言うのではなく、ちょっとマニアックなコーディングの仕方や命令が載っており これを参考にして 今度実際に業務で使用してみよう!! とそんな気持ちにさせられる内容になっております。
また 各章の後ろには確認問題・練習問題・応用問題等があったのですが、私はこの部分は読み飛ばしました。 うたい文句に「情報処理技術者試験にも対応!」との一文があるので仕方ないのでしょうか、私としましてはこの部分不要かと感じました。
| 各章の感想 |
| 目次 | ページ | 感想 |
| 第1章 COBOL言語とは | 1〜4 |
COBOLの今までの経緯などが載っており COBOLを知る意味で大変良かったです。 |
| 第2章 COBOLプログラムの書き方 | 5〜16 | この章 前半は一般形式の説明なのですが プログラムの入れ子(ひとつ以上のCOBOL原始プゴグラムを含める事が出来る)の説明があり、この部分が興味深かったです。 |
| 第3章 COBOLで扱うデータ | 17〜35 | この章もやはり プログラムの入れ子に関するデータの説明があり 興味深かったです。 |
| 第4章 転記と計算はCOBOLの命です | 37〜63 | 一般的な転記の説明ですが ADD CORESPONDINGの所で「ADD文のCORESPONDING指定は 長年、業務プログラムを見てきましたが、一度もお目にかかったことはありません。それほど 人気の無い仕様です」の一文があり 一瞬プッ と笑いました。私も一度もお目にかかった事が無いです。 |
| 第5章 判断と反復のプログラミング | 65〜98 | IF文でのTHENは省略しないで IF・・・・THEN・・・・ELSE・・・・END−IF.の形式でコーディングしましょうと言う著者のポリシーが感じられる 章でした。 今まで私はTHENを省略しておりましたが今後は省略しないように致します。(必ずTHENは入れましょうというユーザも多々存在するとの事です) |
| 第6章 日本語の扱いと処理 | 99〜105 | この章は日本語に関する一般的な事を纏めている程度です。 |
| 第7章 表の有効利用 | 107〜142 | 表、COBOLで言うところのOCCURSに関しての説明が事細かに説明されております。 |
| 第8章 文字列操作のポイント | 143〜172 |
INSPECT やSTRING命令の説明がされており、結構重宝します。あまり使用しない命令なので 文法的にさらっと説明している説明書はあるのですが、この本では細かく説明してくれております。 パソコン系言語とのインターフェイスの時に結構利用価値があるかと思います。 但し 著者の方より「重要 INSPECT寸、STRING文及びUNSTRING文は、極力使用しないで下さい」との一文も有ります。確かに処理スピードの問題で使用禁止のユーザーも多いみたいです。でも何かと便利な命令です。 |
| 第9章 ファイルの基本となる順ファイル | 173〜206 | SEQUENTIALファイルに関する説明です。マッチングのサンプル、可変長ファイルの説明なども書かれております。 |
| 第10章 相対・索引アフィルの賢い使い方 | 207〜245 | INDEXファイル・RELATIVEファイルの説明です。「相対ファイルは生き残れるか」と言う 一文もあります。確かに相対ファイルは昔オフコンでコントロールファイルとして使用した事はあるのですが、 最近では殆んどお目にかかっておりません。そういえばINDEXファイルが壊れた時にINDEXファイルのデータ部を相対ファイルとして読込みする時にRELATIVEに良くお世話になりました。 |
| 第11章 ソートとマージの魅惑 | 247〜263 | SORT文は殆んど使用せずに ソートユーティリティーを使用してソートしてきたのですがSORT文を使用したコディングも また色々な場面で利用できるのでは、と思わせられる章です。 |
| 第12章 報告書機能を使って集計しましょう | 265〜290 | RD句 なんてあったのですね。御恥ずかしながら始めて知りました。ぜひとも今後実務で使用したいと思います。この章は☆☆☆☆☆です。 |
| 第13章 COBOLで画面? | 291〜314 | 確かにCOBOLの弱点はこの画面関連です。実際問題CUIで新規に画面プログラムを作ろうと言うユーザーなんていないと思います。SEとしてもこのGUI時代にCUI画面を提案する訳にもいきませんし・・・・ 今後の各ベンダーのGUI連携機能に期待するところです。今後のCOBOL普及には このGUIの部分が最重要項目と思います。 |
| 第14章 データベースとの融合 | 315〜327 | 埋め込みSQLの説明です。今や埋め込みSQLはCOBOL必須項目になってきております。COBOLでSQLを利用する基本に関して書かれいる章です。 |
| 第15章 他言語インターフェイス | 329〜343 | 他言語インターフェイス 特にC言語のインターフェイスに関する事が説明されております。今COBOLプログラマーに一番感心のある項目だと思います。個人的には 欲を言えばもう少しこの章のページ取って詳しく説明して欲しかった感が有ります。 |
| 第16章 コンパイラによる差異と移植性 | 345〜353 | この本の素晴らしいところは このような章がある所です。単なる情報処理試験関連もしくは言語マニュアル形式の本ではない と感じさせられる章です。 |
| 第17章 メンテナンスの近道 | 355〜372 | メンテナンスのテクニック等載っております。COBOLの仕事をされておられる方は保守・運用の仕事されておられる方の割合が多いのではないでしょうか。 |
| 第18章 これからのCOBOL | 373〜376 | 第4次規格の紹介です。 |